ストーリー考察

ストーリー本編内、考察スレ、攻略本の見解を比較して考察する。
ゲーム内ではっきり明言されているものから憶測まで様々なので、
あくまで参考程度にどうぞ。一応ネタバレ注意。

…発売から一年も経ってネタバレもへったくれもないかもしれないが…

結局、獣の呪いって何?

アーカイブによると、
「異世界のものとこっちのものが入れ替わる現象」のこと。
セレスの台詞でも「意識が引っ張られる気がする」というものが確認できる。
ただし「何と入れ替わるのか」という点については不明な点が多い。
これまでに獣の呪いにかかった人間は幾人かいたようだが、そのすべてが0号との入れ替わりだったのかどうかは明かされない。

推測としては、

…といったものがレス、攻略本で挙げられている。

なおあくまで仮説ではあるが、攻略本では「軍部関係者の多くが外僕化した」と表記されており、実際に亜人型の外僕の背中を見ると
セレス(=0号)や他の主の紋章とは異なった、目をあしらったような外観の紋章が浮き出ている。
これが事実ならば、外僕に入れ替わる呪いも存在していたことになる。

グライアイ達の目的って何だったの?

ゲーム中では彼女らが自ら語ることはなかった。一応「呪いにかかった人間を塔に連れてくるのがお役目」というセリフはある。
大事な鎖を渡しておきながら「エンデがここまで扱えるとは思わなかった」という発言、0号出現を予想していなかったことなど、不可解な点も多い。
エンディングを見る限りS、A、Bエンドで共通しているのは「爪痕の封印」だが、Cでは…。

また、その他の説として

などが挙がっている。

12の主肉を食べれば呪いは解けるのか?

これも明言されていないが、レスや攻略本の見解では「肉を食べる”だけ”では不可能」という意見が多数。
呪いを解くには「オレイカルコスの鎖の力も必要」という認識がなされている。
あるいはグライアイの完全な嘘という意見も…。
500年前の0号と同じ主を作ろうと12の肉を食べさせていたら0号当人になってしまって驚いたのでは?とのこと。

0号について

儀式失敗の原因は「お腹に子供がいて、陰と陽のバランスが狂ったから」である。
レスにて、大きさがおかしいという意見については腹から出すときに鎖の力で一気に成長したからという推論が挙がっている。
また0号は能力として封印後の現世の状態を見ることが出来、儀式失敗から時間がたってからの風景を見ていた、という意見も。
夫が裏切ったと思っていたことは本編のセリフから確認できるが、細かい部分は想像するしかない?

また攻略本では、「0号の子供は女の子」であり、「鎖の力のせいで今まで直系の子孫は女しか産まれなかった
という仮説がたてられ、それについての解説がなされている。

但し、日本での発売から約1年後に発売された海外版では、0号の子供の3人称が「he」になっている。

今回エンデが倒してたのって、50年前の「あるじ」?それとも500年前の「しゅ」?

500年前の「しゅ」は最後の儀式失敗と同時に封印されたとアーカイブにある。
また獣の呪い=入れ替わりという点を踏まえると今回のボスは

"「しゅ」が何かに受肉して現世に姿を現し「あるじ」となった状態"だと思われる。

つまり、「あるじ」でもあり「しゅ」でもある、とどっちでもいえる。
しかしグライアイによると「主肉は人間の肉ではない」とのこと。
ベースは、50年前の実験体であった動植物たちの可能性が高い。

さらにスレ、攻略本にて「50年の間に呪われた人間が主化して(実験体だった動物が主化したものと)交代しているのでは?」という説あり。
封印鎖はかかったままだったが…

肉食べないで獣化した場合でも0号になるの?

ゲームオーバーの画面を見る限り、シルエットは同じ。
スレでは「能力の不足状態で出現」「理性がない状態で出現」」「主になれず、外僕のようになる」などの意見が挙がっている。

セレスの生い立ちについて

セレスについては本編で述べられた通り。
弟が二人、父親と母親、3年前からは拾った(?)エンデとの6人暮らしだった。
「お母さんの刺繍は遠くから買いに来る人もいる」「家業」というセリフから、恐らく布地・生地の製作・販売をしている?

とあるレス曰く「親父さんとかたまんないよね…可愛い一人娘がいきなり敵国のイケメン拾って住まわせちゃうんだから 」

ただしクリア後のあるアーカイブに父親の記述がないこと、お父さんはよくしゃべる人「だった」というセリフ、
攻略本における「獣の呪いは愛する者を失うなどの悲しい想いが、異世界の主の暗い波長と合致すると起こりやすいようだ」
及び「収穫祭を前にしたある時期に、セレスとエンデの間に何が起こったのか…」という記述から
父親がもういない可能性も…。

エンデの生い立ちについて

グライアイとの会話によると「イリオス」という土地(アテナイの地方の一つか。グライアイ曰く「鉱石が豊富に産出されるが、それ以外は何も無いつまらん場所」)の出身らしいが、
基本的にはほとんど語られない。
アーカイブによるとアテナイは先述の通り鉱山資源に恵まれており、工業力には優れているが、土地が痩せており農業は全くできないらしい。
また、農村の絵を飾った時の会話にてエンデ本人は国について「みんな生きるのに必死だった」or「話したくない」とのこと。

さらにグライアイとの会話にて、アテナイのカラーである赤に対し「好きかどうかわからない」と返答。
鍛鉄の塔攻略後のエンデの夢(村でセレスに散髪してもらったときの回想)では、セレスが「故郷の人たちはみんなこんなに綺麗な色の髪をしてるの?」
と聞いたが、「僕の故郷は…」と言いかけた直後に戦火の記憶がよぎって目を覚まし、セレスが寝ているのを確認すると「嫌だ」とつぶやいていた。
3年経っても帰らなかったことを考えても、恐らく家族は既にいないものと考えられる。
あのエンディングからしても、もう祖国に思い入れはないのだろう。
あるいは本人に自覚は無かったにせよ、エリュシオン人(=0号)の血を引いているのも少なからず影響しているのかもしれない

グライアイの夫ってどうしてああなった?

グライアイ曰く「昔は美形で評判だった」「とある恐ろしい事故でこうなった」とのこと。
信じられるかどうかは怪しいが…。合成は口の中で行っているらしい。覗いてみる?

ちなみにその事故を再現するには大人の男一人が屈んで入れるくらいのツボを用意すればいいとのこと。
失敗すると当人はまともにしゃべれるようになるまでかなりの時間を要するらしい。

またレスにて

などを確認。

で、肉を食べるとどうして獣化がとけるの?

今作最大の謎。その原因は製作者が弁当を食べたせい不明のままである。
ゲーム内では理屈については一切明かされない。解釈はプレイヤーの判断にゆだねられている。

参考までに、レスにあった意見をどうぞ

主(しゅ)になることを志願した御使いの正体

主(しゅ)とは、500年前に戦乱や疫病を治め、世界の平和と教団の安泰を得るためにエオス教団が行った
12の理と統合神を体現させる儀式で生み出された存在。
儀式にはドヴェルグの民が持つ鎖の力と、”素材”すなわち御使いとなる人間が必要であった。そこで教団は志願者を募り、
様々な想いを持った14人(うち2人は0号夫婦)が志願者として集まった。
ある立会人の提案によって、彼らの想いが「想い書」として遺されているため、それにより御使いの生前の様子や志願動機が把握できる
(0号の想い書はないが、セレスの夢で把握できる)。
まとめると以下の通り。

番号(性別)理(主の姿)人物像及び動機
1号(男性)木(大樹の主)「寺院」という言葉から、生前の職種は神官と考えられる。食料を求めて寺院に押し掛けて奪い合いを行うなど
、苦しみのあまり心身共に荒んでしまった人々の様子を見て現状の凄惨さや自身の非力さに絶望したため、争い
に満ちた世界を変える力を得るために志願した。
2号(男性)土(岩壁の主)軍属の医者として傷ついた兵士達を手当してきたが、薬や道具が底をつき、それに伴って死を求める兵士が増え
たので、彼らのためというより死を望む声から逃れようと彼らをエオスの御許へ送った(安楽死させたという意
味か)。その贖罪とともに、彼らの子供達が痛みの無い世界で生きられるようにと望んで志願した。
3号(男性)水(湧水の主)船頭として生活を営んできた男性で、口調から老人と考えられる。彼は川と共に過ごす中で、命の大切さや自然
の力の恐ろしさを学ぶとともに、確かな”調和”を感じ取っていた。戦争により狂わされた人の営みにも、本来は
川と同じく調和があったはずだと考え、その調和を人の営みの中に再びもたらすために志願した。
4号(男性)火(紅蓮の主)鍛冶屋を生業とし、自身の仕事に誇りを持っていた。戦争が起こったことで次第に裕福になったが、自身の製作
した剣を突き立てられて死んでいる敵兵を見たことで、複雑な気分を覚えたため志願した(本人は明言していな
いが、2号と同じく贖罪の意味が込められていると思われる)。
5号(男性)金(鍛鉄の主)兵士の一人。平和が訪れるわけでもないのに敵兵を殺し続ける日々に虚無感が募り、疲弊しきっていた。そのた
め、殺しの日々から離れてただ静かに休むために志願した。
6号(女性)木(新緑の主)口調からすると老婆か。戦渦によって草木の生えない死んだ土地が広がることに怒りを覚え、人々の大地への感
謝の心を蘇らせようと、自身がその礎になるために志願した。
7号(女性)土(隆岩の主)地方領主を夫とする裕福な女性。既に夫と息子が名誉の討ち死にをしており、自身も領主の妻として領民達のた
めに尽くすという責務を果たそうと志願した。
8号(女性)水(湍流の主)見る人を魅了するのを喜びとする踊り子。自身に笑顔や拍手を向けてくれる人々が、戦地に送り出されたことで
孤独に怯えるあまり、神と一つになれば誰もが自身の姿を見てくれると考え、志願した。
9号(女性)火(業火の主)はっきり言ってよく掴めない。エオス教団の試みを素晴らしいと思い、自分は素晴らしいことが出来る人間だか
らという理由で志願した、ということだろうか。もしかすると、戦乱のなかで気がおかしくなってしまった女性
なのかも知れない。というかこの文章だけ儀式の説明っぽい気が
10号(女性)金(精金の主)生きるために盗みを働いたことで一度捕まった女性。釈放されても戦争や疫病による辛く苦しい日々が待ってい
たことで世界全体に嫌気がさし、彼女の望む世界に変えるために志願した。
11号(男性)光(曙光の主)12号を双子の姉とする男性(少年?)。両親を奪い、唯一の肉親である姉とも生き別れにした戦争を憎み、姉の
幸せと誰もがこれ以上苦しまないことを望んで志願した。
12号(女性)闇(宵闇の主)11号を双子の弟とする女性(少女?)。家族と離ればなれになった悲しみや戦争への憎しみを少しでも癒し和ら
げようと、エオスに身を捧げるために志願した。
0号(男女)統合神(本来なら万象の主?)男女に通ずる陽と陰の双方の力が必要であるため、唯一二人の人間、それも愛し合う男女を素材とする主。愛す
る息子であったルチルを失い、近所の子供達も次々に倒れて行ったことで、子供達が苦しまない平和な世界が来
ることを望んで志願した。夫よりも妻が率先的であった。